義士祭とコロナ

例年、吉祥寺師走の第二週といえば、言わずと知れた義士祭。

3ヶ月前ほど前から準備を始め、ちびっこ義士の募集、そば店開店準備、演武や噺家さん達などとの綿密な連絡、境内や法堂、客殿の大掃除、ちびっこ義士達のバスの準備、はたまた谷町筋沿いの提灯はりなど、目の回るようなあわただしさなのですが。。。

今年は新型コロナウィルスの影響で、中止せざるを得ないという苦渋の決断をいたしました。そして

その代わりに「新型コロナウィルス終息祈念轉読大般若会」と銘打って、大般若祈祷を執り行いました。

 

まずは義士墓前において、報恩の法要。

今回は役員さが中心にご参列いただきました。

 

引き続き毘沙門天前、文殊菩薩、普賢菩薩前、永代供養墓前、歴住諸大和尚墓前、観世音菩薩前にて読経。

特に今年は當山二十三世重興 東光十二世 大晃竹甫大和尚の称名十三回忌ということもあり、墓前にて懇ろに御供養申し上げました。

 

引き続き、法堂に於いて大般若祈祷会。

ちびっこ義士も、演武も、落語も、三味線もない代わりに、8名もの御寺院様方と共に新型コロナウィルスの早期終息をご祈念いたしました。

寂しい中にもいつもとはまた一味違う、新型コロナウィルスを退散させるような、そんな迫力のある大般若祈祷会となりました。

 

来年はこの騒ぎも落ち着き、また賑やかに義士祭を執り行うことができますよう、また皆様と共に平穏な日常を取り戻すことのできますよう、心より祈念申し上げます。